【はじめての AWS】AWS とは?どのようなものかざっくり解説

AWS#1_AWSとは

こんにちは、YaaRuuです!

AWS やクラウドという言葉を聞いたことがありますか?

言葉だけは聞いたことがあるけどどのようなものかは分からないという方向けに、本記事では「AWS やクラウドとは何か」といった基本から、AWS で何ができるのかをざっくりと解説します。

もしお役に立つような情報があれば幸いです。それではどうぞよろしくお願いいたします。

1. AWS とは

AWS とは「Amazon Web Services」の略で、Amazon が提供しているクラウドサービスとなります。

クラウドというのは、インターネットを経由して「サーバー」「データベース」「ストレージ」などの IT リソースを従量制料金で提供することを指します。

従来のシステムでは、以下のような構成が一般的でした。

  • 社内にサーバーを設置
  • OS やソフトウェアをインストール
  • 配線などを行いネットワーク環境を構築
  • 自分たちで環境の運用や管理を実施

一方、クラウドを利用すると以下のような形となります。

  • サーバーはインターネット上に存在する
  • ブラウザやアプリケーションから利用できる
  • 環境を管理する範囲や手間が減る

クラウドサービスは AWS の他にも、Microsoft Azure や Google Cloud、さくらのクラウドや iCloud ストレージなどがあります。

2. AWS の代表的なサービスの概要

AWS には多くのサービスがありますが、ここでは代表的なものを 6 つ紹介します。

1. EC2(仮想サーバー)

EC2 とは「Amazon Elastic Compute Cloud」の略で、仮想サーバーを提供するためのコンピューティングサービスです。
用途に応じて CPU やメモリのサイズを選べます。

2. RDS(データベース)

RDS とは「Amazon Relational Database Service」の略で、データを保存・管理するためのデータベースサービスです。
定期バックアップなど複雑になりがちな運用を効率化できます。

3. S3(ストレージ)

S3 とは「Amazon Simple Storage Service」の略で、データやファイルを保存するオブジェクトストレージサービスです。
画像、動画、バックアップデータなど様々な用途でも使えます。

4. IAM(ユーザー管理)

IAM とは「AWS Identity and Access Management」の略で、AWS を使う人のアカウント管理や権限設定を行うウェブサービスです。
誰が何を使えるかを細かく管理できます。

5. VPC(ネットワーク)

VPC とは「Amazon Virtual Private Cloud」の略で、AWS 内に自分専用のネットワーク空間を作るサービスです。
どことどこを接続させるかなど仮想ネットワーク環境を制御できます。

6. ELB(負荷分散)

ELB とは「Elastic Load Balancing」の略で、アクセスを複数の仮想サーバーに振り分ける仕組みです。
アクセス集中によるサーバーダウンを防ぎます。

3. メリットデメリット

AWS に限らずですが、クラウドを利用することでの大まかなメリットやデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 初期費用が少なく、必要な分だけ使える
  • インターネット環境があればどこからでも作業できる
  • サーバー管理の手間が減る
  • サイズの拡大、縮小が簡単

デメリット

  • 使いすぎると費用が高くなる
  • 作業を行う時はインターネット環境が必要となる
  • 自由なカスタマイズが難しい場合がある
  • 設定を間違えるとセキュリティ事故につながる

4. AWS を利用するとどのようなことができるのか

AWS を使えば Web サイトの公開やデータの保存、バックアップを行うことができます。

参考 1. Web サイトの公開

個人ブログから企業のホームページまで、インターネット上に簡単にサイトを公開できます。
構築初期は小さい規模で開発し、アクセス数に合わせてサーバーのスペックや台数を増やして柔軟に対応することができます。

物理的にサーバーを構築する場合と比較すると短時間で Web サイト構築に着手することが可能となります。

項目AWS を利用した場合物理的に構築する場合
サイジング運用しスペックが合わない場合でも比較的容易に拡大縮小できるため、最低限必要なスペックを見積もる。運用しスペックが合わない場合の変更が容易ではないため、過剰なスペックとなっていないかや将来的な拡張性はどうかを考慮し見積もる。
機器の発注や設置・配線不要。ブラウザ上で要件に該当するサーバーを選定するだけとなり、設置や配線の作業は行わない。必要。発注し機器が届くまでの期間の待ち時間があり、届いた後に設置や配線作業を行う。
OS インストール不要。サーバー選定時に OS を選択する。OS がインストールされた状態でサーバーが利用できる。必要。DVD メディアなどを利用し OS インストールを行った後でサーバーが利用できる。

参考 2. データの保存とバックアップ

写真や動画・業務データなどを AWS に保存、セキュリティを設定することで安全に管理ができます。
万が一パソコンが壊れたとしてもデータを失わずに済みます。

参考 3. アプリケーション環境の作成

サーバーとデータベースを連携したアプリケーションの開発用環境を AWS 上にすぐ用意できます。
必要に応じてリソースの作成や削除ができるため、テスト用の環境構築など開発環境も整えやすくなります。

5. まとめ

この記事では AWS やクラウドとは何か、AWS で何ができるのかをざっくりと解説してきました。
まずは「サーバーをインターネット経由で使えるサービス」と理解するとイメージしやすいかと思います。

今回上記で挙げた AWS サービス以外にも DNS サービス(Amazon Route 53)や監視サービス(Amazon CloudWatch)、通知サービス(SNS:Amazon Simple Notification Service)など数多くのサービスが存在します。

これらのサービスを利用することでインフラ管理の手間や費用を減らしつつシステム構築することが可能となるため、興味がありましたらクラウドサービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

次回は、AWS を利用するために必要となる AWS アカウントの作成や初期設定について記載します。

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